幸せをお金で買う
ビジネス書の要約メディア BOOK-SMART というサービスで、いろいろな本の要約を読んでいて「幸せをお金で買う5つの授業」という本が少し気になったのでメモ。
お金と幸せの関係はよく研究されているが、この分野の様々な研究結果を紹介している本のようだ。
「収入と幸福感が比例しない」、「幸せはお金では買えない」とは昔から言われていることですが、筆者は「世の中には、幸せになるお金の使い方と、幸せにならないお金の使い方がある」ことを豊富な研究結果から解き明かします。
車や家の購入、長い通勤時間などの身近な事例を通して、「幸福感を感じる5つのお金の使い方」(1)経験を買う、(2)ご褒美にする、(3)時間を買う、(4)先に支払って、後で消費する、(5)他人に投資する、のそれぞれがわかりやすく説明されています。
筆者がいうように「お金を貯める、殖やす」という類書は多くありますが「使う」、それも自己投資などではなく「幸福感」に寄与するような使い方を解説した類書はあまりなく、日常の生活や働き方、人生を考えるうえで非常に参考にできる内容だと思います。
出典:ビジネス書の要約メディア BOOK-SMART 「幸せをお金で買う5つの授業」
投資でいくら稼いでも使い方が下手で不幸になってしまっては本末転倒なのでこういった知識も頭に入れておくと良い。
(1)経験を買う、(5)他人に投資する、などは幸福のために特に重要だと個人的には思っている。
別の研究では、お金の写真を見ただけで、孤独な活動を好むようになり、友人との夕食よりも、料理の個人レッスンを選ぶという結果が出ている。富を得ることを考えただけで、人は他人を遠ざけるようになり、幸福を台無しにしてしまう場合があるのだ。
出典:ビジネス書の要約メディア BOOK-SMART 「幸せをお金で買う5つの授業」
上記のような研究結果ははっとさせられる。たしかに目標に向かっているときなどは人間関係が疎かになりがちだ。
宝くじに当選した人の多くは不幸になると言われている。大金を手にするのは難易度が高いことだが、大金を手にした後に幸福になることも同じように難易度が高いということも肝に銘じておきたい。
宝くじ7億円が当選すると「その日から読む本」という冊子がもらえるらしいが、運用資金が増えてきたらこういう知識も必要だ。
その冊子には「すぐに仕事を辞めないこと」という項目があるらしいので、セミリタイアを目標とするこのブログの趣旨を根本から再考させられるかもしれない。笑