日経225オプションでセミリタイアして世界中を旅するまでのブログ

日経225オプションで資産を増やす様子を記録していきます。

オプション戦略にアノマリーを組み込む

投資の世界にはアノマリーというものがある。

 

アノマリー(Anomaly)とは、現代ポートフォリオ理論や相場に関する理論の枠組みでは説明することができないものの、経験的に観測できるマーケットの規則性のことです。 アノマリーの代表的なものとして、「小型株効果」、「低PER効果」、「配当利回り効果」、「1月効果」などがあります。

 

引用:アノマリー 初めてでもわかりやすい用語集 SMBC日興証券

https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/a/J0253.html

 

非科学的に感じるかもしれないが学術的にも古くから研究されていて、最近ではアノマリー行動経済学で説明できるという見解もある。

個人的には猜疑的な気持ちもあるが、多くの人がそのアノマリーを信じていたなら、そのアノマリーは相場に影響を与えるので利用できる可能性はあるし、行動経済学の説明で納得がいくアノマリーもある。

 

たとえば、「大統領選挙の前年は株高になりやすい」というアノマリーがあるが、これは選挙のために大統領がありとあらゆる景気対策を試みるから株高になるというもので、説明としては理にかなっている。

実際に2020年にアメリカ大統領選挙があるが、最近のダウ平均株価は史上最高値を更新していたりする。

 

今実践しているオプション戦略「アルデバラン」をベースにしてこれらのアノマリーの影響を加味した修正を加えれば、パフォーマンス向上が期待できる。

オプション戦略にアノマリーを組み込むことは、おそらくプロのデリバティブトレーダーは実践している人もいると思うが、書籍などで紹介されている例などは知らないので、それなりに貴重な試みになると思う。

 

有名なアノマリーだけでも結構あるのでそれらを片っ端から検証して、有用なものがあれば組み込んでパフォーマンスを評価したい。

 

下記の日本テクニカル分析大全は、テクニカル分析の手法が詳細に網羅的に書かれている大変優れた書籍だが、p622〜626にアノマリーの項目があったのでさっそく目を通した。

 

日本テクニカル分析大全

日本テクニカル分析大全

 

 

 

検証作業を始める前にパンローリングから出版されている下記の「アノマリー投資」などにも目を通しておこうと思う。

 

アノマリー投資 ――市場のサイクルは永遠なり (ウィザードブックシリーズ)

アノマリー投資 ――市場のサイクルは永遠なり (ウィザードブックシリーズ)

 

 

アノマリーの分析結果はこのブログで公開していく予定。

 

【売買記録】+123,584円(運用資金:2,171,190円)

オプション取引ではないが、毎月の給与の余りは運用資金に回していく予定なので、これも記録していく。

(毎月24日に前月の給与の余りを給与余剰金として記録する。)

 

今月は電動自転車173,000円を購入したため少なめとなった。

来月はもっと頑張ろうと思う。

 

【売買記録】

2019年09月06日:2,000,000円 → 2,039,863円 (オプション取引)

2019年09月13日:2,039,863円 → 2,047,606円 (オプション取引)

2019年09月24日:2,047,606円 → 2,171,190円 (給与余剰金)

 

米中の覇権争い

最近の相場は、アメリカと中国の覇権争いの影響が最も大きい。

どういった経緯があるのかしっかり理解しておくとトレードにも活きるし、純粋に世界情勢を知ることは興味深い。

 

歴史をみてみると

 

スペイン→オランダ→イギリス→アメリ

 

のように覇権は時代によって変遷している。

 

次に覇権を握るのはAIの分野で勝利した国と言われたりするが、圧倒的な人口やIT技術などに支えられて中国が急速に国力をつけてきている。

 

こういった背景から、対中強硬派に支持されたトランプが徹底的に中国叩きをしているのが現状だが、中国経済が不調になると世界中の経済が不調になる。

 

とりわけ中国がお得意様の欧州は深刻で、それがイタリアの債務危機やドイツの不況、イギリスのEU離脱問題などに繋がっている。

 

世界経済が低迷するとトランプは次期大統領選の結果に影響がでるのでそれは避けたいが、中国に温和な態度をとると今度は対中強硬派からの支持を失う。

 

それが2019年8月の異常なほどのもみ合い相場に現れていた。株価が下がりそうになると中国に対して歩み寄る内容のトランプツイッター砲によって株価は反発した。

 

反対に株価が上がると、トランプはツイッターで強硬姿勢をアピールして対中強硬派の支持を得ている。

 

この構図は次期大統領選までは続くと考えられるので相場が一方向に動き続ける可能性は少ないと考えている。しかし暴落リスクは常にあるので、そういった状況でも利益を出せるオプション戦略を実践していきたい。

 

新売買戦略

風邪を引いていた。

 

その間、暇だったので新しいアイディアの売買戦略があったので過去データで検証してみた。

新しいアイディアというのは前回の売買で実践した「状況をみながらこまめにポジションをリセットする」というもの。


sunpe.hatenablog.com

 

その結果なかなか良い売買戦略が完成した。

今までの戦略と比較して、勝率が74%に下がるが収益性は倍増する。まぁこれくらいの勝率があれば気分良く継続できるので翌月からはこの売買戦略を採用したいと思う。

 

 

名前があったほうがなにかと記事を書くときに楽なので、この新しい売買戦略の名前は「アルデバラン」と呼ぶことに決めた。

 

ちなみに名前の由来は「かっこいい星の名前」で検索して上の方にあったやつから付けた。

 

量子プログラミング QunaSys社の自習教材について

このブログはオプション取引についてのブログであるが、量子コンピュータは金融分野にも大きな変革をもたらすので言及していく。

量子コンピュータはオプション価格計算の高速化などにも繋がるようなので、いつか量子コンピュータを使用して実際にオプション価格を計算するプログラムも書いてみたい。)

 

いろいろと技術調査しているが東京にあるQunaSys(キュナシス)社のサービスが情報収集と技術習得において大変役に立ちそうだ。

 

 

技術習得に関してはQunaSysの「Quantum Native Dojo」という量子コンピュータの無料オンラインチュートリアルがある。

https://quantum-native-dojo.readthedocs.io/ja/latest/index.html

Quantum Native Dojo量子コンピュータについて勉強したいと思っている方のために作られた自習教材です。

量子コンピュータの基本的な動作原理から、基礎アルゴリズム、それらを応用してどのように化学計算や金融計算などに役立てるかを学ぶことができます。本教材は誤り訂正の有る量子コンピュータアルゴリズムの他、数年以内に実用されるであろうNISQ (Noisy Intermidiate-Scale Quantum) デバイスアルゴリズムもカバーしています。

全ての教材が Jupyter notebook で製作され、そのまま Google Colaboratory 上で実行可能になっているので、面倒な環境設定をすることなく学習を始めることが可能です。

この教材の意義:Becoming Quantum Native

量子コンピュータは、量子力学の原理に基づいて計算を行います。一方、私達がふだん目にする物理現象は主に古典力学に支配されています。ここに「量子コンピュータは難しい」と思われる原因の一端があります。

Quantum Native Dojoでは、みなさまに量子コンピュータの動作を感覚的に理解して使いこなせる Quantum Native になっていただくことを目標としています。Quantum Nativeへの道のりは簡単ではありませんが、このDojoを通して基礎からじっくりと量子力学量子コンピュータの原理・応用を学ぶことが着実な一歩となるでしょう。

このDojoを巣立ち、Quantum Nativeとなったみなさまが様々な量子アルゴリズム/アプリケーションを作るエンジニアとして活躍されることを期待しています!

 情報収集に関しては同じくQunaSysが「Q Media」を運営しており、「研究者が書く量子関連情報を正しく伝えるメディア」との説明がある。

https://www.qmedia.jp/

 

 

こういう分野では、理解があやふやな人が書いた解説を読むと余計に難解でわかりにくく感じてしまう。

現場の研究者が、これだけ丁寧なものを無償で提供してくれているのは大変ありがたい。当面はこのQunaSys社のコンテンツをベースにして量子プログラミング習得を進めていきたい。

量子プログラミング概要動画

昨日書いたように量子プログラミング習得に向けて準備を進めている。

 

量子コンピュータは現在のいわゆるノイマン型コンピュータに変わる新しいアーキテクチャのコンピュータだ。

 

多少言い過ぎな気もするが、現在のコンピュータを「古典コンピュータ」と 呼ぶ人もいるそうだ。

(2019/09/14追記:この古典コンピュータという表現は古いというニュアンスよりも、量子力学と対をなす古典力学を基にしたコンピュータというニュアンスで使われているらしい。量子力学を基にした量子コンピュータと分けて呼ぶとき、古典コンピュータや、古典プログラマなどと呼ぶらしい。)

 

久しぶりに量子コンピュータについて調べて思ったが、株価シミュレーションなどに量子コンピュータを使うと効率化できたり精度向上ができて良いかもしれない。そういう意味でも今のうちに習得して損はない技術だと思った。それと単純にワクワクする技術だ。

 

よくまとまった量子コンピュータの概要動画があったので貼っておく。(字幕は日本語に変えられる)

 

もちろんこの手の分野は定性的な説明でいくら勉強しても、わかったような気になれるだけで、数式で理解したり実際にプログラミングしてみないと本当の理解は得られない。

 

だけど学習の初期段階で定性的な理解をしていると、その後の理解がスムーズに進むと思うのでこういった手の込んだ動画はありがたく繰り返し拝見したい。

【売買記録】+7,743円(運用資金:2,047,606円)

 

日経平均が2年ぶりに9日連続で上昇した。

SQ日前にヘッジファンドによる思惑的な買いが入り、米中対立の緩和がさらに期待され、ECBが金融緩和に舵を切り、好材料が重なった。

 

 

ここまで上昇すると少しの悪材料で一気に下げそうな気がするが、さらに好材料が続く可能性もあるため念のため一旦ポジションを解消した。

 

【売買記録】

2019年09月06日:2,000,000円 → 2,039,863円 (オプション取引)

2019年09月13日:2,039,863円 → 2,047,606円 (オプション取引)

 

  

長くポジションを持てば持つほど利益も増える。しかし同時にリスクも増えて、精神的にも快適ではないので、状況をみながらこまめにリセットするのがいいかもしれない。

 

 

大損のリスクとストレスを減らせるので、今回の売買から学んだことは今後のために覚えておきたい。